遅い春を求めて、釜石線

 東北の桜は遅い。桜前線は西から少しずつやってくる。だから東京の桜が終わっても、北に行けば良い。
 大宮駅6:30発、やまびこ41号。東北新幹線の始発列車である。

 新花巻駅9:07着。新幹線とはいえ結構時間がかかる。心なしか、東京より空気がひんやりとする。早速予約していたレンタカーを走らせて、釜石線の名スポットめがね橋に向かう。


 めがね橋こと宮守川橋梁は、宮沢賢治が「銀河鉄道の夜」のモチーフにしたと言われる橋である。確かに下から眺めると、どこまでも飛んで行けそうならほど見事な眺めだ。


 この時期にわざわざ東北くんだりまで来てよかった。満開の桜をゆっくり楽しめる。ところどころに桜の咲く山々を眺めながら車を走られせる。


 遠野付近は桜並木が有名らしい。綾織駅近くからディーゼルカーを狙う。本当はSLの走る日に来たかったのだけど、車も新幹線も予約がいっぱいだった。



 せっかくここまで来たのだから、撮り鉄だけでなく観光もせねばなるまい。遠野市柳田國男が纏めた民話の伝承が有名らしい。その中でもカッパの伝承にちなんで、実際にカッパがいるとの事。これはカッパを見つけるしか!

 カッパの謎を求めて伝承園に向かった。

 河童捕獲許可証をゲット!

 カッパを発見! なんとも可愛らしい。


 カッパが出現するといふカッパ淵が近くにあるらしい。



 カッパだ!!!


 遠野市のグルメを検索したらジンギスカンが有名らしいので、帰り際にジンギスカンを食べた。

 なんだかんだで、レンタカーを返却したのは新幹線の発車10分前。やまびこ58号は定時に新花巻を発車した。帰りはあっという間である。