都会なのか田舎なのか。関東鉄道 常総線。

 常磐線快速電車は取手駅が終点。この先は普通列車に乗り換えなければならない。この取手から私鉄が分岐している。関東鉄道常総線は取手から下館まで51.1kmを非電化路線で結ぶ。

 休日の昼下がり、取手駅で一日乗車券を買って改札をくぐる。常磐線とは違って薄暗い階段を降りると、ディーゼルカーがちょこんと1両だけ休んでいる。とはいえ、液晶表示の発車案内表示や自動改札が備わり、見てくれだけは都会の通勤路線だ。

 取手から水海道まで、非電化なのに複線だ。複線にするほど列車本数が多いわけではないのだが、交換待ちを気にすることないのは気持ちが良い。雑木林と住宅と畑を抜けて、すいすいと走る。常磐線沿線はやけに雑木林が多い印象だ。




 守谷駅つくばエクスプレスとの接続駅。周囲には高層マンションがにょきにょきとそびえ立つ。
 水海道駅は車庫もある運転の要所。運転本数が半分になり、ここから単線区間になる。ローカル私鉄っぽい雰囲気がむんむんする。

 三妻駅の辺りは水害で水浸しになったエリアである。しかし水害時の浸水マップをよく見ると、古くから住居のある区域は間一髪免れている。



 下妻駅で快速列車に乗り換える。下妻から下館までは常総線で一番閑散としている。家もまばらで農村の風景が広がる。

 終点下館では快速列車から水戸線への接続は2分しかなかったが、跨線橋を渡ってすぐの連絡だった。