映画「心が叫びたがってるんだ。」

 映画「心が叫びたがってるんだ。」を見た。あの花スタッフによる青春群像劇という事で、普通に感動できる良い話。個人的にはヒロインの子がめっちゃ可愛くて可愛くて仕方なかった。動きとか表情とかめっちゃ萌えですよ。
 内容について言及すると、主人公は何事にも興味を持たない優男でヒロインは内気な少女という、いわゆるオタク系の性格設定。しかし、彼らに協力するのが野球部やチア部といったリア充代表なクラスメイトなのである。つまりオタクとリア充が一致団結するというストーリー。こんな話って今まであっただろうか。
 従来のアニメではオタクとその周囲のみを描き周囲のクラスメイトは一切無視というスタイルか、クラスメイト全員は関わるが全くオタク臭くない登場人物というスタイルが主流だったように思う。本作はそういった常識を打ち破った。
 主人公はそこまででなくても、つるんでいる友達は部室で声優雑誌を読むような典型的オタクだし、かたや野球部で撃を飛ばすキャプテンという全く関わらないであろう人種が手を取り合い青春を謳歌する辺りに痛快さを感じる。
 もしかして最近のオタクはリア充と仲良くやっているのだろうか? いや、ある程度のコミュ力さえあれば、趣味嗜好の違いは超えられるのが若さという物なのかもしれない。