車は便利でいいね

 5月5日早朝4時。前日借りたレンタカーに荷物を積み込んで出発。

 東北道をぬふわk/mで巡航する。目指すは烏山線茨城県のやや田舎のローカル線だ。ど田舎ではないが、鉄道の需要は少なく、微妙なあんばいが新車の投入を遅らせて、今や貴重な国鉄ディーゼルカーが活躍する数少ない路線になってしまった。差し込む朝日がまぶしくなってきた。カーナビは北関東道の出口を示していた。

 滝〜小塙(こばな)、事前にグーグルアースでチェックしておいたポイントだ。朝霧の中、カーブから顔を出したディーゼルカーをパチリ。


なんて天気がいいんだろう。

 滝という駅名なのだから、滝があるのだろう。地図では確認できても、どんなもんなのか現地に行ってみないと分からないことも多い。遊歩道から滝のそばまで降りると、作例で見た風景が広がっていた。木々の間から顔を出したディーゼルカーをパチリ。

 鉄道での移動だったら烏山線盲腸線で完全な行き止まり、宇都宮まで戻る以外に方法はない。しかし、今日は車がある。地図をみると、真岡鉄道が意外と近いではないか。国道294号線を上ると、けっこうすぐに着いた。

 真岡鉄道といえばSL。C11があるじゃないか。車の機動力を使って、ウロウロとロケハンをするも、ゴールデンウィークの渋滞に巻き込まれて…ぐぬぬ。結局最初に通った天矢場駅近くの踏切まで戻ってきた。

 3両の客車を引いて、汽笛の音も軽やかに通過する。終点の茂木はもうすぐそこだ。

 ちょうど5月は田植えの季節だ。田んぼが水鏡となって美しく反射する。

 さて、飯でも食うか。せっかく車で来てるのだから道の駅でも行くかと、着てみたら駐車待ちの車が駐車場の外まで……ぐぬぬ

 なんとなく茂木駅まで来てみたら、がらーんとしてるじゃないですか。そうか、みんな鉄道なんて使わないで車を使うのね。

たいして美味しくもないそば。

 さて、帰りはどうするか。来た道を帰っても良かったんだけど、まだ時間もあるし。このまま国道294号線常磐道に突き当たるまで進めば距離的に短いし、途中で関東鉄道を撮れて一石二鳥じゃないか!

 関東鉄道 南石下〜三妻。アグリロードとかいう超高規格な広域農道がオーバークロスしてるので、そこから俯瞰で。

 遠くに筑波山も見える。

 1日で350kmぐらい走りましたとさ。