Angel Beats! のテーマを思い出してみる(第11話)

振り返ってみれば、新たな敵が出てきてはそれを打倒、もしくは無効化する繰り返しの話だったように思う。最初は天使にゆりっぺ達が抗う構図だった。ゆりっぺ達の企みによって天使を生徒会長の座から引きずり下ろすことでこれを無力化した。しかし新たな敵、直井が現れた。ところが音無の説得によりゆりっぺ陣営に下ってしまう。しかし、天使が分裂することによって新たな敵として立ちはだかった。これもなんだかんだいって事なきを得てしまう。しかし最後の敵、黒い影が現れた。

敵との抗争はAB!の本質ではない。AB!のテーマ、主題は音無が体験してユイに教えたこと。つまり、人生を如何に解釈して幸せを得るかという精神論。そういう話を深く追求すると宗教みたいになっちゃうけど、第3話で岩沢が消えた時点で作品のテーマは提示されていたわけだ。象徴的なのは第9話。どんなに絶望的な状況でも、ちょっとした気の持ちようで自分の人生を幸せだったと感じられる。

そんなこんなで最後の展開はどうなるのか予想してみたい(11話放送時点で)。おそらく現実主義者のゆりっぺにとって、自分の人生を肯定することなど決して出来ないだろう。ゆりっぺに立ちはだかるのは天使や新たな敵ではない。敵は音無本人になるだろう。果たしてゆりっぺは音無を倒せるのだろうか。でも最後はありがちでベタな展開なんだ。それは恋ってやつだよ。最終回はゆりっぺの最高のツンデレが見れることを期待したい。そしてもう一つありがちな展開として、続編が製作可能な結末になるんだろうね。