早咲きの桜を求めて伊豆へ

 河津桜という種類の桜がある。普通、桜と聞いてイメージするのはソメイヨシノの事で、東京だと4月の初め頃に満開になる。ところが河津桜はまだ寒さの残る2月から満開になるらしい。河津桜並木が楽しめる伊豆河津駅周辺は相当な混雑らしいので早く行かねば。というわけで、眠い目をこすりながら東京駅6:33発のこだま号に乗り込んだ。


 伊豆に行くには特急踊り子号が便利だけど、高い割にそんなに速くない。やはり新幹線の速さは偉大である。熱海まで新幹線でワープして、伊豆急下田行きに乗り換える。

 8:35に河津駅に着くとほとんどの乗客が降りた。伊豆の温泉にでも泊まったのだろうか、朝早いのに途中駅からも乗り込んできて河津駅でみんな降りた。

 桜並木越しに伊豆急をおさえる。桜が散りかけていて残念だけど、菜の花が彩りを添えてくれた。







 混雑が激しくならないうちに河津駅を離脱して伊豆稲取駅に向かう。今度は駅から歩いて、駅間の列車を狙う。

 30分以上歩いただろうか。グーグルで検索すると徒歩22分と出てくるけど、明らかにおかしい。高低差とか疲労とかそういうのが全く考慮されていないと思う。

 今井浜海岸伊豆稲取のS字カーブを狙う。ここは逆光になる撮影地で、曇り気味の天候が功を奏したようだ。



 帰りは伊豆稲取駅から特急に乗って帰ることにした。踊り子号である。繁忙期の臨時便だからなのか、古めかしい車輌でやってきた。撮影するのは良いけど、正直乗るのは新しい車輌の方がいい。とはいえ、熱海で乗り換えることを考えないで居眠り出来るのはありがたい。